ROUNDTABLEして行っていました。1階の特設フロアにパソコンを1人1台設置し、5人で、学生さんの「授業に入れない」や先生方の「授業の始め方が分からない」といった質問に対応していましたね。授業の時間は決まっているので、支障をきたさないためにもマニュアル作成などの事前準備は大切でした。コロナに関する問い合わせは4月30日から約1カ月で1100件以上寄せられていて、その大半は授業関係だったので本当に困っている人が多かったのだと思います。ツールのアップデート1つでも大きな混乱になりました。当時はなんとか力になれるように精一杯でした。慌ただしいなかでも前向きに業務に取り組めたのは、学生さんへの「なんとかしてあげたい」という想いでした。とくに新1年生はコロナの影響で入学式も中止になり、サークル活動なども行えない状況でした。期待していた大学生活とは違う環境になってしまったのだから、授業だけでも円滑に受けられるようにサポートしたいという気持ちに突き動かされていました。夏山:加峯:口にはしませんでしたが、現場では私も含めて全員が同じ想いだったのかもしれません。学生さんに助けられることもたくさんありました。たとえば、ゼミで使うオンライン授業用ツールのパスワードをLINEなどで分からない学生に共有するなど、授業が円滑に進むよう、自発的にサポートをしてくれることもありました。先生たちも各自マニュアルを交換して、積極的にツールの使い方を学んでくださいました。また、ソフトバンクなど社外の方の協力もあったからこそ、新しい授業のカタチが形成できたのだと感謝しています。オンライン授業サポートのピークは4~5月、その後、秋頃に一度問い合わせが増えたものの限定的でした。オンライン授業のツールの使い方などは先生や生徒たちに十分理解されたので、2021年の1月末(秋学期授業終了)でサポートチームは解散しました。スタート直後の数週間は記憶がないくらい大変でしたが、サポートした先生が最後にお菓子を持ってきてくれて「ありがとう」と言ってくれたときは、本当にうれしかったです。坂本:コロナが流行して二度目の春が来ますが、オンライン授業の運用に関しては昨年と比べると先生、職員、学生さんのリテラシーはとても高くなったと思います。次はオンラインに適した授業のやり方や見せ方、チューター制度などの充実が大切になるステップではないでしょうか。それらの取り組みにもぜひ参加させていただきたいですね。坂本:木村:夏山:木村:馬﨑:坂本:使命感や責任感よりも強かった、「なんとかしたい」という想いサポート体制の現状と、これからのオンライン授業に必要なものFEATURE PAGE12ONLINE CLASS
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