ディプロマ・ポリシー(DP)
デジタル文化財情報学科は、大学が掲げている教育ビジョン「4つの人となる」を、生涯を通じて体得していこうとする学生を育成するために、デジタル文化財情報学科の教育課程を修了し、以下の資質・能力を備えた学生に学位を授与します。
知識・技能 |
- ①人類のさまざまな文化、社会と自然を知り、価値の多様なあり方を理解し尊重できる。
- ②数学、自然科学を用いて、問題を特定し、文献を調査し、分析し、根拠のある結論を得ることができる。
- ③情報システムの設計と構築に関する専門知識と、文化財と自然遺産の保全・活用に関する専門的知識とデジタル化のスキルを保有し、それらを組み合わせ応用することができる。
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思考・判断・表現 |
- ④多様な視点から問題の本質を検討し、科学及び情報技術を活用して、文化財と自然遺産の保全やそれらのデジタル化と活用による新しい価値を創造するために、文化財と自然遺産の情報を記録・解析・発信する情報システムやプロセスを公共の福祉、環境保全、経済性を考慮しながらデザインすることができる。
- ⑤時間や費用を含む制約条件を自ら把握し、仕事の計画を立て、進捗を把握し、必要に応じて計画を修正することができる。
- ⑥他者と協働する際に、自己のなすべき行動を的確に判断し、実行できる。さらに、他者に対し、適切に支援したり、働きかけたりすることができる。
- ⑦文化、言語、知識の違いを考慮しながら、効果的な報告書の作成やプレゼンテーションを行い、仕事の関係者や広く社会とコミュニケーションを取ることができる。
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関心・意欲・態度 |
- ⑧技術が公共の福祉に与える影響や、文化財・自然遺産の保全及び活用と社会の持続ある発展にどのように関与するかに関心を持ち、職業における倫理を踏まえ、他者との協働で問題解決に貢献する意欲を持っている。
- ⑨自主的に継続的に学習し、自らが学んだことや体験したことをふりかえり、そこから得た気づきを次の機会につなげる主体的な姿勢をもっている。
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カリキュラム・ポリシー(CP)
デジタル文化財情報学科は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている学生を育成するために、以下のカリキュラムを編成します。
教育内容 |
- ①文化、社会と自然を知り、価値の多様なあり方を理解し尊重できるよう探究及び語学科目を、技術の社会に対する影響を理解するため技術者倫理の科目を設ける。
- ②量的・質的なデータを収集し、問題を分析し、根拠のある結論を得ることができるよう数学・自然科学科目を設ける。
- ③情報システムを構成するハードウェア及びソフトウェアの概念、構造、動作原理を理解し、それらを踏まえて情報システムを構想・設計する能力、実社会の課題を情報処理の観点から分析し、必要な機能や構成要素を抽出・モデル化する能力、与えられた要件と制約条件のもとで情報システムやソフトウェアを具体的に設計・実装・評価する能力、情報セキュリティの技術的知識と技術者としての責任を理解し活用する能力など、情報システムの設計及び構築に関する専門知識と実践的スキルを体系的かつ段階的に修得させる。このために、学部共通の専門科目群として情報系基礎科目と情報系応用科目を設ける。
- ④文化財と自然遺産に関する意義、歴史、現状、課題、法令などの専門的知識を修得させると共に、情報技術を用いた文化財と自然遺産の保全・活用のために固有に必要となる科学的知識や実践に向けたスキルを保有し、それらを組み合わせ応用することができる能力を体系的かつ段階的に修得させるために、学科共通の専門科目群として文化財系基礎科目と文化財系応用科目を設ける。
- ⑤多様な視点から問題の本質を検討し、他者と協働しつつ主体的かつ計画的に課題解決と価値の創造に取り組むことができるよう、リーダーシップ・アントレプレナーシップの育成に関する科目を設け、さらに文化財と自然遺産の保全やそれらのデジタル化と活用による新しい価値の創造のための情報システムの企画・計画・構築・運用・評価のプロセスを公共の福祉、環境保全、経済性を考慮しながらデザインすることができるよう、1年から3年にPBLⅠ・Ⅱ・Ⅲを設け、4年にこれらの学びの集大成として卒業研究を設ける。
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教育方法 |
- ⑥知識獲得(講義)と演習及びプロジェクト型学習(PBL、Project-based Learning)を、4年間繰り返しながら実践力を高める。
- ⑦主体的な学びの力の育成・問題解決のためにアクティブ・ラーニングを各科目で実施する。専門的知識、スキルを活用して地域の実課題を発見し、解決するPBLやフィールドワークを実施し、プロジェクトの計画、チームでの連携、プレゼンテーションを行う。
- ⑧3年生のプレゼミと4年生の卒業研究を連携させ、3年生から4年生まで研究に取り組む。問題解決に必要な知識がいつでもどこでも得られるようにオンライン学習教材を設ける。
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評価 |
- ⑨学習成果を、授業期間を通じてテスト、小テスト、プレゼンテーション、課題レポート等で多面的に評価し、学生の振り返りを促すことにより、学習・教育到達目標を達成する。4年間の総括的な学習成果である卒業研究に対して、論文と複数の教員による口述試験によって評価する。
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アドミッション・ポリシー(AP)
デジタル文化財情報学科は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている学生を育成するために、以下の資質・能力を備えた学生を求めます。
知識・技能 |
- ①デジタル文化財情報学科の教育内容を理解するために必要となる英語、数学、理科、国語、地理歴史・公民等の各教科科目について、高等学校卒業相当の知識を身につけており、高等教育を受けることができる学力が備わっている。
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思考・判断・表現 |
- ②設問や質問の趣旨を正しく理解し、自身の考えを適切に表現し、他者に対して的確に伝えることができる。
- ③高等学校までに得た知識・経験をデジタル文化財情報学科の学びに結びつけて思考し、自身の興味関心とデジタル文化財情報学科への志望理由について、自らの視点と言葉で順序だてて説明することができる。
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関心・意欲・態度 |
- ④デジタル文化財情報学科の養成する人材像を理解し、情報技術を用いた文化財や自然遺産の保全・活用などの地域課題の解決に興味・関心を有している。
- ⑤他者と対話・協力しながら、情報システムの構想・設計・実装と社会実装を通じて社会・地域の課題解決や発展に積極的に貢献したいという意欲を持っている。
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